目の中の水晶体というレンズの役割を果たす透明な部分が濁ってくる病気です。
原因は、主に老化によるもので老人性白内障といいます。
年をとると髪の毛が白くなってくるのと同じように、水晶体も年々濁ってきて、80歳にもなるとほとんどの方に白内障が認められます。
老人性白内障は、水晶体の核から濁りが始まる核白内障、水晶体の繊維に沿って赤道部から始まる皮質白内障、水晶体の嚢に現れる後嚢下白内障と3つに分けられます。
その他の原因として、全身疾患(糖尿病、アトピーなど)や眼疾患(ぶどう膜炎、網膜色素変性症など)に併発したり、外傷、放射線、内分泌疾患、代謝異常、薬物(ステロイド、向精神薬、抗癌薬など)などがあります。
症状としては主に、かすみ、ぼやけ、まぶしさ等です。
黒目の中央の瞳孔が白くなるのは末期的症状で、特異的な症状はありませんので、ご自身ではよくわからないと思います。
そして、徐々に進行してくるので自覚しない場合もよくあります。