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近視は眼軸(目の縦軸、奥行き)が長くなった状態ですが、一度伸びた眼軸を短くする事は出来ません。
したがって近視の進行を予防する治療になります。
つまり、伸びた眼軸(目の奥行き)がこれ以上伸びないようにする治療になります。
前にお話ししたように近くを見続ける事で目のレンズ(水晶体)が膨らんでしまいます。
目のふくらんだままの調節緊張状態を放置していると緊張状態の負担(目の中ではレンズふくらんだまま(緊張状態)はすごくつらい状態です。
つらい状態を解消しようとして眼軸(目の奥行き)が伸びようとすることがあります。
目のレンズがふくらんだままの調節緊張状態を続けていると軸性近視(本当の近視)も進んでいく可能性あるのです。
そこで 目のレンズのふくらんだままの状態を解消させることが近視の進行予防になるわけです。(あくまで進行予防です長くなった目の奥行き(眼軸)はちぢみません)
そこで以下の治療が行われます。
気がついて方もいると思いますが屈折性近視(仮性近視)の治療と同じです。
屈折性近視(仮性近視)を放置しておくと本当の近視(軸性近視)なるというのは一部の眼科の先生は否定される方もいらっしゃいますが上記の理由からあながち嘘ではありません。
この目薬は、寝ている間、調節筋の緊張を和らげ、遠方を、見ているのと同じ状態にして目を休めることで、視力の向上をめざすものです。
すぐやめないで、長い時間続けることで効果があります。
「近視」の原因の1つは近くを見続けることで「調節緊張状態」が続くことにあります。
その調節緊張状態を解くには、遠くのものを見つめる「望遠訓練」が良いとされています。
ワックはその望遠訓練をする器械です。つまり「ワック」には調節緊張状態を取り除く効果があります。
オルソレンズをつかった視力回復法です。
夜オルソレンズ(特殊なコンタクトレンズ)を装用して寝てもらうことにより瞳(角膜)の形を整え翌日の視力を1.2まで回復させます。
瞳(角膜)形を矯正する効果は長くは持ちませんので1日か2日ごとに寝る前にオルソレンズつけて寝てもらう必要があります。
オルソレンズは装用続けることで近視進行予防するとの論文が海外で報告されています。
日本でも京都府立大学眼科が今年の4月から小学生を対象にオルソレンズの近視進行予防効果を調べる研究をはじめます。
京都府立意外病院眼科 》 http://www.ganka.gr.jp/others/kinshi_yokusei.htm
近視進行抑制眼鏡・オルソケラトロジーの近視進行抑制効果トライアルを開始しました。
京都府立大学眼科では、2012年4月より小学生を対象に近視進行抑制眼鏡・オルソケトロジーの近視進行抑制効果トライアルを開始しました。
今回トライアルを行う近視進行抑制眼鏡とは、周辺部網膜で遠視性のボケ像を補正する新しいレンズで、近視進行の原因といわれる遠視性のボケ像を抑制します。
オルソケラトロジーは就眠時にコンタクトレンズを装用し、起きている間は近視が矯正されるレンズです。
周辺部網膜で遠視性のボケ像が発生しにくく、近視進行抑制効果が期待されています。
軸性近視は目の奥行きが長い状態が短くなることは無いため治ることはありません。
こちらは一過性のものですので治る近視です。俗にいう仮性近視と呼ばれるものが屈折性近視です。
仮性近視(屈折性近視)と本来のいわゆる近視(軸性近視)とはメカニズムがまったく違うものです。
仮性近視は近視の初期では決してありません。
本来の近視は一般に軸性近視といって瞳(角膜)の頂点から目の底(眼底)までの長さ(目の奥行き)が目の良い人に比べて長い状態であることを言います。
しかし仮性近視とは近くのものをみるときは眼の中にある毛様体筋という筋肉を縮ませ、
レンズ(水晶体)をふくらませて(厚くして)見ています。
(筋肉が緊張した状態)この縮んだ状態が続くと、レンズが薄くならないため遠くが見えにくくなってしまいます。
これを調節痙攣といいます。いわゆる仮性近視です。
そこで当院では仮性近視の治療として筋肉の緊張を緩めるためのワックと目薬(ミドリンM)とを行います。
ワックという機械は自動的に遠くを見たり近くを見たりすることで眼の緊張、眼の疲れをとります。
効果を期待するためには定期的にしていただく方が効果的です。
ワックホームページ 》 http://www.woc.co.jp/
遺伝的要因については排除することは困難ですが、
後天的事柄である長時間の近方視や極端に度の合ってないメガネなどによる禁止の進行は避ける事ができる可能性があります。
以下のようなことに気をつけましょう。
以上はけっして、目新しい事ではないのですが、調査結果などから見て大事なことです。
最近では近視進行抑制眼鏡やオルソレンズ(オルソケラトロジー)による近視進行抑制効果なども注目されています。
こちらは日本では検証を始めるところですので調査結果に注目していきたいところです。
米、豪など海外でで行われた子供の近視の進行する要因について調べた結果があります。
米、豪などで、1万人以上以上の子供を対象に10年以上かけて大規模な追跡調査が行われた調査結果です。
それによると小児期の近視進行は、
(両親ともに近視だと、両親ともそうでない場合に比較して8倍近視になりやすい)
(携帯電話や携帯ゲーム、読書、パソコン、勉強など近くを見続ける作業が多いほど近視が進行する)
やはり勉強ばかりしていると近視が進みやすいというのはあながち嘘ではないようです。
近方を見続ける事でピント調節力の過剰な負荷が眼軸を伸ばし近視を進行させるという事を裏付けているようです。
近視の原因については、まだはっきりわかっていないことも多いのですが、ざっくりと以下の2つです
(軸性近視は遺伝します。軸性近視については後で説明します)
読書やパソコン、携帯、スマートフォン、DSなどを
長く見続けている生活を送っていると近視が進みやすくなります。
ただしこれについては異論を唱える眼科医もいます
軸性近視は一般に言われている近視のことです。普通近視といえば軸性近視の事を言います。
軸性近視とは眼軸といわれる眼の縦軸が伸びてしまって長くなった状態の近視のことです。
眼の一番底にある網膜(カメラのフィルム)が後にずれているため遠くのものが網膜(カメラのフイルム)に写らなくなってしまうため遠くのものが見えなくるのです。
屈折性近視とは眼の前に方にある水晶体と言われる凸レンズがあります。近くを見るときはこの凸レンズが大きくふくらむことで近くにピントがあうのです。
近くを見続ける事で水晶体がふくらんだままになってしまい(緊張状態)遠くのものが見えなくるのです。
ただし屈折性近視は水晶体のふくらんだままになっている(緊張状態)のは一時的なものでやがて元に戻ります。
緊張がとければまた視力は回復します。この水晶体のふくらんだままになった状態をなおすお薬がミドリン、サンドールといった目薬なのです。
したがって軸性近視は眼の縦軸、すなわち奥行きですね、目の奥行きが長くなった為に起こる近視なので
一度長くなった奥行きが短くすることは難しいのです。
レーシックは瞳(角膜)をけずって近視をなおしますが目の奥行きは長いままです。
一方屈折性近視は水晶体が一時的にふくらんだままになったために起こる近視なのでふくらみがやがて元にもどれば近視がなおります。
よく視力回復センターや視力回復法でなおった!!といっているのは全て屈折性近視の患者さんです。
視力回復法や視力回復センターの経営者たちは屈折性近視と軸性近視の区別なく治療しています。
彼らは軸性近視が治らないことを知っています。
軸性近視か屈折性近視か調べられないのを良いことにわざと一緒くたにして区別なく治療します。
結果、もともと屈折性近視の治った人だけを宣伝に使い患者さんを集めているのです。
軸性近視の治らな患者さんは当然放置です。
屈折性近視か軸性近視かを調べるのは眼科で目の奥行き(眼軸)を計る検査をしなければわかりません。
多くの議論がありますが、もっとも大きい原因は遺伝的要因(軸性近視)です。この遺伝的要因で進む近視は残念ながら避けることはできません。遺伝的要因(軸性近視)が表れてくるのは多くは6歳以降です。生まれた時から近視で生まれてくる赤ちゃんはいません。大半が小学校入学以降に遺伝的要因(軸性近視)の近視は出現してきます。
遺伝的要因以外の近視原因としては、近くのものを見ていることによって生じる調節緊張状態が過度に続くと(ピント調節力の使い過ぎ)、調節緊張状態を解消しようとして結果、眼軸が伸び近視や近視進行の原因になると言われています。
すこし難しいですね。わかりやすく言うと読書やパソコン、携帯、スマートフォン、DSなどを長く見続けている生活を送っていると近視が進みやすくなることがあります。
近くで物を見る状態を長時間続けると近視が進行しやすい。携帯やDSなどのゲームは30分以上休憩なしに続けない様にしましょう。