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書 名:はっちゃんベトナムに行く
副書名:自分さがしの旅
出版社:発行所=アーティストハウス
著 者:服部匡志
価格:1,500円 (税込1,620円)
発行年月:2007年5月
判型:B6
ISBN:9784862340689
服部 匡志(ハットリ タダシ)
1964年大阪生まれ。フリーの眼科医。父親の入院中に心無い医師の言葉がきっかけとなり、「自分が患者の痛みをわかる医者になる」と決意。京都府立医科大学卒業後、日本各地の病院で経験を積む。2002年よりベトナム国立眼科病院で最先端の内視鏡を駆使して網膜剥離や糖尿病網膜症などの治療、指導を始める。その技術は世界トップレベルで誰もが認める凄腕。ベトナムでは報酬をいっさい受け取らず、日本で稼いだアルバイト代で旅費、滞在費、治療費などをまかなっているため、「赤ひげ先生」と呼ばれることも。2004年にアジア失明予防の会(木下茂理事長)が発足し、その活動をサポートしている。2005年に外務大臣より感謝状が贈呈される。2006年に宮沢賢治の「イーハトーブ賞」受賞。2007年にベトナム保健省より「人民保健記念章」を受章
※本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです
眼底写真で何がわかるかといいますとまず緑内障、加齢性黄斑変性症、動脈硬化、高血圧、糖尿病性網膜症などがわかります。
しかし経済協力開発機構の統計によると、糖尿病患者に対する眼底検査の実施率は、
日本では37%で、欧米諸国に比較してもまだまだ低い数字だそうです。
緑内障は日本人では40歳以上に17人に1人と大変多い病気です。
しかもその緑内障の内約7割は正常眼圧緑内障と言って眼圧は正常なのです。
よく人間ドックで眼圧を測っているから大丈夫と思っている方がいますがそれは間違いです。
眼圧が正常でも緑内障は否定できません。
やはり眼底写真の検査が重要です。
欧米での中途失明原因の1位である加齢性黄斑変性症も近年日本でも増加しております。
モノを見る中心の黄斑が変性出血を生じ物が歪んで見えたり、暗く見えたりします。
この病気も放置すれば失明する事もあります。
加齢性黄斑変性症もやはり眼底写真で発見することが出来ます。
このように眼底検査は大変めの成人病の発見に役立ちかつ1分もかからない検査です。
眼底検査は、中高年になったら自発的に受けるようにしましょう
加齢黄斑変性症に絶大な効果を発揮しているルセンティスに対して新たに
1. 網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫
2. 病的近視における脈絡膜新生血管
の2つの病気が対象として8月20日から認められました。
上記の疾患に対してもかなりの効果が期待できますので、
適応となる患者様には当院でも積極的にどんどん使用していきます。
C型肝炎ウイルス(HCV)の慢性感染に対し、
インターフェロンを用いないで内服薬だけの併用療法の有効性に関する報告がNEJM誌2013年8月15日号に発表された。
ドイツ・ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ大学メディカルセンターのStefan Zeuzem氏らが行った。
あらたに新規開発中の2剤のC型肝炎治療薬、ファルダプレビル(プロテアーゼ阻害薬)と
デレオブビル(非ヌクレオシド系ポリメラーゼ阻害薬)に関する第2b相無作為化非盲検試験の結果で、
治療終了後12週時点の持続性ウイルス学的著効(SVR)の達成は39~69%であったという。
ケアネットニュースより一部引用 ⇒ http://www.carenet.com/news/journal/carenet/35958
これはすごいことですね。
C型肝炎の治療はいままで大変難しくインターフェロンと内服で治療しますがインターフェロンの注射は長期にわたって続ける必要があり
かつ大変つらい倦怠感、うつ状態などの副作用がありました。
治癒成績も完全ではありませんでしたので。
インターフェロンを使用せずに飲み薬だけで治るようになれば夢の様な進歩です。
今後の研究開発に期待したいですね。
ハーバード大学公衆衛生学部のIsao Muraki氏らの調べによると
10種の果物につき、約18万8,000人の医療従事者のデータを解析した
ブルーベリー、ブドウ、リンゴは食べれば食べるほど糖尿病になりにくいことがわかった。
しかしそれと同じものをジュースで飲むと逆に糖尿病になりやすくなる事も分かった。
とのことです。
なぜジュースは逆の結果になるのか不明ですね。
個々の果物ではブルーベリーで33%、ブドウ・干しブドウで19%、リンゴ・洋梨で14%、バナナで13%、グレープフルーツで12%低下した。
いずれにしてもブルーベリー、ぶどう、りんごは食べれば食べるほど糖尿病を予防するという素晴らしい研究結果が示され、
今後の糖尿病治療の変わっていくことでしょう。
白内障の手術を受けた患者は、白内障手術を受けていない患者に比べて死亡の確率が低いことが、
オーストラリア、ウエストミードミレニアム研究所のJie Jin Wang氏らの研究で報告された。
白内障により視力が低下した49歳以上の患者354人を対象に5年後と10年後に経過観察した。
その結果、白内障の手術を受けた患者は、手術を受けていない患者に比べ長期的な死亡リスクが40%低いことが判明した。
この研究は「Ophthalmology」9月号に掲載された。
視力が低下したまま過ごすと様々な危険回避能力が全体的に低下することが死亡事故などの低下やボケ防止につながっているのでしょうか?
白内障で見えなくなったら放って置かないほうが良いようですね。
ケアネットニュースより一部引用 ⇒ http://www.carenet.com/news/general/hdn/36207